デジカメと水中写真

ついつい海に入ると次にほしくなる物=デジカメだと思います。
思えば昔はNIKONOSがほしかったですが、高かったなぁ。
今は適当な値段で防水のデジカメが買えて本当にいい時代になったと思います。

■デジカメ

でも
でも

だめなんです。

ヒリゾで使えるデジカメはすごく限定的です。

条件は次のとおりです。

・デジカメ+マリンハウジング
私のマリンハウジングは傷傷です。つまりそれぐらい打ちます。打っても大丈夫な防水デジカメなんてありません。ハウジングが絶対にいいです。
Camera 360

・高感度で綺麗
海の中では暗くなります。シャッター速度も上げないと魚は止まりません。ってことで高感度で綺麗に写るデジカメをお勧めします。
・片手でシャッターがきれること
シュノーケリングの場合、片手は岩をつかんだりして体を固定するのに使います。片手でシャッターが切れないことには安定した写真は撮れません。ってことで一眼レフとかの大型のハウジングは向きません。
・シャッター速度とか臨機応変に
シャッター速度を上げるために絞りを調整したり、ISOを変えたり、露出補正を変えたりとします。ってことでそこいらができる機種でないと綺麗には撮れません。もちろんこういった知識が必要だったりします。
・フォーカスが正確であること
どんないい写真も被写体にピントが無いとだめな写真です。ってことで、フォーカスがピシッと被写体に行って、それが確認できるデジカメがいいです。

ということを想定すると、ソニー・キヤノンあたりのハイエンドコンパクトデジカメにマリンハウジングかと思います。

今ちょっと調べたのですが。キヤノンのS100がいいかと思ったのですがハウジングは販売終了なんですね・・・。G1-Xはちょっと大きいので・・・そうするとG12ですが、これまた本体が無い。S100の後継機待ちですかね。ソニーはハイエンド無いしなー
ってことで今は・・・無いかも。オリンパスですか?私はオリンパスのデジカメで関心したことって無いんですよ。すみません。

私ですか?私はNEX-5に中国製激安ハウジングを使っておりますが、あまりお勧めではありません。理由は・・・・
・モニターの輝度・・・ハウジングを使う想定で無いのでモニターが暗めで画像の確認が難しかったりします。撮影後の確認は重要で、これが甘いと感でしか撮影できません。ちなみに日中モードがありますが、これをやると発熱の問題があります。
・熱暴走・・・ミラーレス一眼は発熱量が多く、ハウジングで密閉すると相当発熱します。浜ではもちろん日陰に置き、不要のときは電源を小まめにON-OFFする必要があります。もとい泳いでる時も体の下に入れるなどして直射日光を避けたほうがいいです。ソニーが純正ハウジングを売らない理由はここにあるのかもしれません。
・ズームできない・・・ズームできないんです。激安ハウジングは・・・・。
・メンテナンス・・・キヤノンの純正を使っていたときはほとんどメンテナンスフリーだったんですが、さすがに初回にちょっと沈没気味になったのでグリスアップとチェック、乾燥剤を入れたりと余念なくやっております。

ということでちょっと安定した運用ができない難点があったりします。

でも画質は、イイです。上の4条件は満たしています。
ってことで最近ニコンのミラーレスが気になっています。でもハウジングだけでも7万円なんですよね・・・。
ということでお勧めがなんだかなくなってしまいました。実は相当苦労して撮影をしていたりします。
昨年海でお会いしたご夫婦が水中でクマノミを追いかけていた小生を見ておっしゃった一言は「すぐにわかりました。」とのこと。そりゃそうで、そうとうシツコク何回ももぐって静止して撮影していましたから・・・。
ちなみに小生の写真は2011まではキヤノンG10で2012年はソニーNEX-5です。画質は上がりました。いい海に当たりました!!見てね!!
http://www.flickr.com/photos/kanmassa/

こちらのサイトにSONY NEX-5とCanon G10の比較を書きました。その差は・・・圧勝です!
http://www.geocities.jp/toravie/hirizo/photo2.html

kuma

■水中写真

さて機材は揃いました。でもいい写真が撮れません。・・・・そう、腕の問題はやっぱりあります。まっ、考えてみてください。地上でうまく写真撮れない人が海でいきなりいい写真撮れたらすごいですよね。動画は結構アバウトで雰囲気でいけるのでそこそこ撮れたりします。ところが写真ってやっぱり難しくって、ブレていなくって、フォーカスが合っていてピントの範囲がちゃんとあって、画質が良くないといい写真にはならないのですね・・・ってことでまずは地上で上手に撮れる練習が必要です。
それと当たり前なんですが、水族館で綺麗に写真撮れますか?条件はヒリゾと一緒です。ってことでそこいらがクリアされて初めて水中写真です。

水中でも地上とやっていることは一緒。フォーカスを被写体にあわせて、適切なシャッター速度と絞りで撮影です。感度もシャッター速度の限界に合わせて調整してということで全く海の中も地上と変わらない撮影をしています。もちろん体が流されるのが水中なので、ウエイトを腰に巻いて、片手は岩とかをつかんで体を固定して撮影ですが・・・。と、結構苦労しているんですね・・・。

■D3さんのデジカメはこれを選べ!?

(掲示板転載)
naruto

10万円の予算羨ましいです!

それだけご用意できるとなりますと、ミラーレス一眼+激安ハウジングも視野に入りますね。
一眼はコンパクトデジカメと基本性能が桁違いに優れていますので、動きの激しいシュノーケリング、暗い水中というシビアコンディションでこそ、その力が生かされると思われます。

本来、一眼用ハウジングは純正でも7-8万、社外は10万円以上と、かなり値の張るものものが多いのですが、中国製の2万円の激安ハウジングが出るようになりました。
現在、SonyのNEX-5N、パナソニックのGF3、NikonのJ1などに対応しているそうです。それぞれレンズキットが5万円前後ですので、トータルでも7万円台に収まります。
難点はズームが使えなくなるのと、内蔵フラッシュがいまいち、ということのようです。
こちらの常連さんのKANさん、GGさんもご愛用中ですので、きっと素敵なレポートを…(笑

私はcocoさんが御検討中のCANONのS100と兄弟機種のG12を使っております。
中身はS100とほぼ同じなのですが、機械式ダイヤルが4つ増設されていて、ISO感度や露出補正、各種モード選択をメニュー画面を呼び出さずに、マニュアルで選択できるのが気に入っております。特に水中で設定を変更する際に役に立つ感じです。
G12、S100、XZ-1あたりですと、安いお店ならセットで5-6万円で購入できるようです。純正のハウジングは信頼性があり、使い勝手もさすがに練られていますので、これはこれで有りだと思います。
ただ、個人的には、カメラとしての基本性能、特に撮像素子の大きさとAFの速度精度に不満が出てきましたので、ミラーレス一眼+純正ハウジングの購入を検討しております。

あとは言わずもがなのことなのですが、
・水中で使用する前に陸上である程度操作に慣れておくこと
・ゴムパッキンにグリスを塗布し、ケース側接触面にゴミなどが挟まっていないか確認すること
・結露しないように防湿剤を入れておくこと(前日夜が好ましい)
・入水前に、波打ち際で水漏れチェックをすること
などがあげられます。せっかくの高価な機材ですから、水没させてしまうと悲しすぎますよね…
と申しますか、私もこの10年で5-6台壊しています…(笑えず

もひとつ余計なことを申しますと、透明度の高いヒリゾ浜でも、水中はかなり暗くなります。
オート設定のまま、なんとなく撮影しますと、手ブレや被写体ブレが生じがちです。
水底で岩をつかむなど、身体を水中で固定しますと手ブレが防げ、ISOを高感度側に上げたり(暗くてもブレ

ないが、ノイズが増え画質は落ちる)、露出補正をマイナス側へ下げたり(暗くてもぶれないが、画像が暗くなる)して、シャッタースピードを早めると、被写体ブレも防げるようです。
添付の画像も、ISOを640に上げて、露出補正を-2/3に下げてシャッタースピードを1/800稼いでおります。

また、人懐こいヒリゾのお魚も、さすがにまっすぐ突撃しますと散ってしまいます。
ちょっと離れたところへ潜行して、じりじりにじりよったり、水面から行動パターンを観察して、先回りして待ち伏せたりすると、割りと吉なようにも思えます。

なんだか長々とスイマセンでした。
良い作品が撮れますように